【完】ロボ☆コイ~私が恋した彼はロボット!?~


こんなとき、乙女ゲームの選択肢のひとつでも思いつけばよかったんだろうに。



「………ごめんなさいっ!」


気付いた、ときには。


普段の3倍くらいの声を出している私がいた。



朔哉サマの顔は、ほんと目と鼻の先くらい。
少しでも動いたら、触れてしまうんじゃないかと思う。



私の声と共に彼の動きも止まり、保健室のこの一空間だけ時間が止まったように感じた。


彼の胸を少し押す。
この距離じゃ、話すらできない。