【完】ロボ☆コイ~私が恋した彼はロボット!?~


現実のハッピーエンドなんて、信じてないんだけどね。


でも、朔哉サマの琥珀色の瞳に。

その綺麗な透き通る声に、魅せられて。


無意識のうちに。



「……蒼、サマ」


目線を合わせてくれていなかったら、聞きとれなかったかもしれない。


それくらい、小さな声。


空調の音でかき消されたんじゃないかって思うくらい。


それでも、彼の本当の名前を呼んでいる私がいて。