「高丘のことだしどうせここで乙女ゲームすんだろ?おれもギャルゲーしようと思って」 ほら、となにも言ってないのにブレザーのポケットからゲーム機を取り出す彼。 大樹さん、こういうにぎやかなイベント結構好きそうだと思っていたのですが…… 私なんかを追ってくるなんて、ほんと変わってますよね。 「…まぁそうなんですけど。そういうわけで、邪魔しないでくださいよ?」 少し笑ったあと、イヤホンを耳につけゲームを起動させる。