どこかの空き教室で持ってきた乙女ゲームをして時間潰そうかな。 学園祭なんて、人が多いし見て回りたいとも思いませんし。 私は笑顔でそう言ったのに、千博ちゃんは申し訳なさそうな顔をした。 「すまんですな。本当は朔哉boyと学園祭回ってきていいと言いたいところですが なんせ彼がいないと客が来ないでありますからな……」 「いえ、気にしないでください。朔哉サマもやる気になってくださってますし、お店頑張ってください」