ツンデレ社長と小心者のあたしと……4



きーだくんは二頭身のゆるキャラ的な社長イラストだ。


暇つぶしに実は今でもたまに書いたりしているから、急に言われたからといって焦る事もなかった。


空いた時間でイラストの勉強も欠かさずしていたから、あの頃よりは画力も上がっているはず。


仕事をしているきーだくん。


電話をかけているきーだくん。


ちょっと可愛い眠そうなきーだくん。


そんなのを書いていると、坂井さんがやって来る。


「矢野ー書けたか?」


「あ、はいっ。ちょっとなら」


「これさ、前にちょっと話したやつ。どう思う?」


「見せて下さい。あー悪くないですね。社長の毒気が抜けていい感じです」


「どういう意味だ?」


「えっと……好感が持てるって意味ですよ」


「じゃあ普段は好感がないって事かよ」


「いやそうじゃないんですけど……」


いつもの二人の会話が目の前で繰り広げられているうちに、あたしはこっそりその場を抜け部屋の片付けに向かった。