無事に間に合った私。 …とはいかないんですよねー。 『遅刻か…槙原、立ってなさい』 冷酷に言う鬼の担任。 このご時世にさ? 遅刻くらいで廊下にたたせる先生 いないよね? 「はい…すみません…」 文句なんて言えるはずもなく。 私は素直に廊下に向かった。 だって…走ったら転んじゃったんだもん。 膝から微かに出血している。 「これは…保健室行こうかな…」