虹歌「4時間コースでいいよね!?」
奏人「いや、2時間で十分だ。」
円「つか、時間的に無理だろうね。」
虹歌「えーー。まぁ、花音も2時間でいいって言いそうだから2時間にしてあげるよしょうがないなーー。」
奏人「お前、昨日カラオケ行ったんじゃなかったのか?」
虹歌「うん、行ったよ。カラオケなんて、毎日行っても全然飽きないし!てかこんなことはいいから早くカウンター行こうよ。」
奏人「そうだな。」
奏人君は半分呆れながら、カウンターへ向かった。
そして店員に案内された部屋に入った。
隣の部屋から、タンバリンの音が聞こえる。
私も、持ってくればよかったな…
虹歌「まず、何歌うー?」
奏人「俺はパス。みんなの聞いてるから。」
花音「私も、遠慮しようかな…」
虹歌「え、そこの二人なにしにきたんねん。なんか、うちが無理やり連れてきたかんじになってるやん!勘弁してくれや!」
でた、虹歌の突然の関西弁。
奏人「俺、もともと歌う気なかったし、しかもお前が無理やり連れてきたようなもんだろ。」
私も歌う気ないし、奏人君の言う通りだと思う。
虹歌「あーもういい加減にせい!もう、じゃあ国歌いくよ!これならみんな歌えるやろ!」
円「でも、マイク二つしかないけど?」
虹歌「そんなのうちと花音、神山と梅園って二人で一個って使えばいいだけやん!あんた馬鹿かいな?」
円「馬鹿で悪かったなぁ。」
なんでだろう、なんか二人のやり取り面白い。
円「もういいから、歌うなら歌おうぜ。」
虹歌「そうやな、入れるで。ちなみに採点付きのモードにしといたからな。」
…そして曲が始まった。
奏人君も虹歌も円君も、皆歌ってる。
さすがに私だけ歌わないのはまずいと思って少しだけ歌った。

曲が終わった。
点数は…62点。
低い。
虹歌「ひっく!なんやこの点数!!
てか、花音最後らへんしか歌ってなかったやろ!」
げっ、バレてた。
花音「私、歌うより聞く派だから…」
虹歌「今は、聞く派とか関係ないねん!カラオケや、歌って歌いまくるのがカラオケや!聞いて盛り上がるとこは盛り上がる、そんなのぜんっぜん面白くともなんともあらへん!花音、これ前も言ったやん、何回言わせるんねん!」
虹歌の説教タイムスタート。長いんだよね、前のカラオケの時は30分も説教された。
奏人君たちの前でやめてよ…
奏人「まぁまぁおちつけよ。愛乃山、説教する方がつまらなくないか?時間の無駄だし、説教する方もされる方も聞く方もいい気分じゃないから。無理やり歌わせるのも良くないよ。次、俺が歌うから説教は勘弁してくれ。」
奏人が止めてくれたおかげで、私は深い説教をされなくて済んだ。
虹歌の説教は、しゃべり出したら止まらなくなるもん。
本当にありがとう、奏人君。
しかも、次に奏人君が歌うって…。
すごい楽しみかも。
虹歌「ソロで歌うとか意外やわ。ほな入れてくれや。」
奏人「あぁ、わかった。」