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パチパチパチパチ…
クラスメイト1「さすが花音!」
クラスメイト2「聞き惚れちゃった!」
花音「あはは、そんなことないですよ…」
先生「とても丁寧でリズムがよくとれています。そして、花音さんは楽しんで弾いているのが良いです。これからも頑張ってください。」
花音「ありがとうございます!」
虹歌「美恋ちゃんといい勝負してるんじゃない?」
花音「美恋ちゃん?」
虹歌「うん、B組の水野美恋ちゃんだよ。
美恋ちゃんもピアノ上手いんだよ!
前回のコンクールでは優勝したらしいし!」
花音「そうなんですか…。」
奏人「楽音寺ってピアノできるんだ。」
花音「ええ、ピアノは4歳の頃から弾いているので」
奏人「ふーん…まぁ、俺のヴァイオリンの方が…」
花音「ヴァイオリン弾けるんですか?」
奏人「あ…ま、まぁ。」
虹歌「いがーい。」
花音「すごいですね!」
奏人「だけどもう辞めたし弾く気ないから。」
花音「なんでですか?」
奏人「辞めたのはただの家庭の事情。
弾く気がないのは…
もう、俺の過去に関わるな」
そう言い残し、音楽室を出た奏人。
虹歌「へぇ…ヴァイオリン弾けるなんて意外。どんな過去だったんだろうね?」
花音「言われてみれば、奏人さんは音楽得意そうでしたし…過去には関わらない方がいいんじゃないですか?」
虹歌「そっか。花音がそういうなら諦める。」
花音「はい。ではそろそろ教室へ戻りましょうか。」
そして二人は教室へ