「…ただのクラスメイトと手なんか繋いでんじゃねえよ、気色ワリィ」 そう言い息をついた飛鳥はどこかに行くのか、ポケットに手を突っ込むと此方に歩み寄る。 それに伴い、E組の人達も慌てて着いていく。 わたしとスレ違うとき、微かに耳を掠めた飛鳥の声。 「―――…バァーカ」 耳元で囁かれた言葉。 そのからかいを含んだ声に懐かしさを覚えた。