わたしと飛鳥が付き合ってることを知っている人なんて、そうそういない。 飛鳥が言ってない限りは。 だってわたしは言ってないから。―――誰にも。 そんなわたしがあの賑やかな場所に乱入したところでどうなる。 ただの邪魔者と化すだけ。 笑い者になるだけ。 むしろ彼の横にいる彼女のほうが“彼女”らしい。