「芽留、ちゃん…」 ごめん、 ごめんなさい、 恥を掻かせてごめんね、 「謝らないでっ」 芽留、ちゃん? 「…っムカつく! 紗絢ちゃんの優しさが辛い…! 芽留は平気だから紗絢ちゃんが傷付くことはないよ!」 わたしの手を引いて早足で歩く芽留ちゃんの顔は見えないけど、声が震えていた。