目をさ迷わせていると、空気を読んでるのか、読んでないのか、芽留ちゃんは場違いの明るい声で言う。 「紗絢ちゃんがブスなら、貴女達はドブスだよ!」 め、芽留ちゃぁぁん…っ!? 空気を重くする芽留ちゃんに、目が潤む。 庇ってくれたのは嬉しいけど、“普通”と言われただけで“ブス”とは言われてない。 芽留ちゃんが怒る必要はないのに…。 でも、ぷりぷり怒る芽留ちゃんは可愛いと思ってしまった。