俺を嫌いになればいい。








――――‥ゆっくり、林檎が掌から滑り落ちる。







「あんな素敵な子とお友達だったなんて紗絢ちゃんも隅に置けないわね!礼儀正しくて良い子だったのよ“蜂須賀君”紗絢ちゃんの心配もしてくれて、」







――――‥ゴトッ!!







「まあ、林檎が落ちたわよ?」







ママが林檎を拾い上げる。