俺を嫌いになればいい。






「誰か来てたの?」

「ええ。慶翔の子だったわ」





何故か嬉しそうに笑うとビニール袋を机に置き、林檎を取り出す。





「すりおろしリンゴが出来るわ!紗絢ちゃんに“早く風邪を治して下さい”っていうメッセージね!」

「こ、こんなに…」





何回すりおろしリンゴを食べれば良いのか分からないほどの林檎の山。