手を伸ばす芽留ちゃんにクスッと微笑し、歩み寄る。



そう言えばあの真夜中のプールで飛鳥も手を伸ばした。



そしてわたしはその手を躊躇なく掴んだっけ…。



懐かしい…。



あの日から、変わった。



拒むことも出来た。



だけど、わたしは飛鳥の隣にいると自分で手を握った。



これがわたしの、選んだ道なんだ。