こんなにも溺れさせてといて、飛鳥は引き上げてくれない。息が出来ないわたしを放って、他の子に目をやる。なのに、嫌いになれない。ただ、愛しさに苛まれるだけ。一番嫌いなのは、この関係を断ち切れない“わたし”だから。




そしてまたわたしは溺れて行く。