「おはよう、紗絢ちゃん」 「あ、うん、おはよう、芽留ちゃん。 ――――じゃなくて!」 「芽留なら大丈夫だよ?」 抗議しようとすれば、芽留ちゃんはヘラッと笑う。 何事も無かったかのように接する芽留ちゃんに、わたしが悔しくなり、目が潤む。