「…だから、頑張るって決めた」 その目を見るのが辛くて目を瞑る。 そしてふるふる首を横に振り、否定する。彼の決心も、決断も。 それが彼のためでもあり、最善策だと思ったから。 「頑張ってもどうにもならないこともあるよ。諦めって言うのも時には肝心だよ、飛鳥君。何も慶翔高校じゃなくても、他にいくらでも――‥」 「俺は、」 話を折られる。 絞り出されたように発された声に、被された。