芽留ちゃんが突然、か弱い声を上げて転けてしまった。 「め、芽留ちゃん!」 小走りだったのを、駆け足に変え、パタパタと駆け寄る。 「大丈夫!?」 「いたぁい…っ」 「怪我してない?」 「うん…」 尻餅をつく芽留ちゃんの傍にしゃがみ、手を貸す。 ふにゃりと笑い『ありがとう』と言う芽留ちゃんは可愛く、不謹慎にも顔が綻んだ。