フェンスの音でわたしが来た事が分かったにも関わらず、一向に目を合わせようとしなかった。 飛鳥君が足を動かす度に、ゆっくりとゆらめく水面。 仕方なく隣に座り、揺れる水面を眺める。 ゆらりゆらり。 一体何分こうしていたのか。 ようやく飛鳥君は口を開いた。