俺を嫌いになればいい。






「…そっか。


なら飛鳥君、落ち着くわたしの膝で寝てもいいよ」





ポンポンと膝を叩く。



まるで息子をあやす母親になった気分だよ。





「…バカ言え。んなとこで寝たら間抜け過ぎるだろ」

「イヤ?」





躊躇う飛鳥君に、にっこり笑って一押し。





「…お前、俺の母親かよ」





と言いつつ飛鳥君はわたしの膝に頭を置いてくれた。



相変わらず目は眠たそうなまま。