俺を嫌いになればいい。






「…今頃になって関われるとは思ってもみなかったがな」

「…頼まれたから」

「…それ、止めろよ」

「え?」

「…前にも言っただろ。断る事くらい覚えろって。どうせ俺のとこに来続けてた理由も、頼まれたからだろ?」

「う、うん」





少し怖い目をして聞いてくる蜂須賀君に、おずおず頷く。



だって断る理由が無かった。



先生も手を焼いてるみたいだったし、わたしも学級委員長だったから、力になりたかったの。



そう言えば、蜂須賀君は蔑むように鼻で笑った。