俺を嫌いになればいい。






「…そんときから委員長のことは知ってる。お袋は口を開けば“可愛らしい委員長さん”の話ばっかりだった。それも二年の半ばで終わったけどな」

「う、うん。だって蜂須賀君が学校に来始めたから…。あのときは嬉しかったよ!先生も喜んでたし!」

「俺は嬉しかねえよ」





にっこり笑うわたしとは裏腹に彼は心底不愉快げに顔を歪めた。