俺を嫌いになればいい。






「…お前は人に序列を付けねえヤツだ。一年の頃から、知ってる」

「…一年?」

「…お前だろ?一年の頃から二年になるまで、俺の家に学習プリントを届けに来てた“学級委員長”っつうのは」





…知ってたんだ。



確かにわたしはよくサボる蜂須賀君にプリントを届けるため、彼の家によく赴いた。



いつもそこに蜂須賀君はいなくて出てくるのは、優しげなママさんだった。