「――――とか言いつつ、本当は番長が倒したんだぜ?」 わたしと蜂須賀君の間からヒョコッと現れた男子。 よく蜂須賀君と居る、隣のクラスの男の子だ。 わたしは彼の言葉にキョトンとなりつつも、聞き返す。 「で、でも相討ちって」 「相討ちになりそうだったところを飛鳥が殴って一発KO!飛鳥が気絶した二人を見て言った台詞が『俺の視界に入るな、目障りだ』だぜ!?くぅぅ、イカすぜ番長!」 当時の熱はまだ覚めてないらしく、興奮気味に熱弁される。