俺を嫌いになればいい。






「ば、番長には敬語を使う掟があるんですか?」

「…お前まで番長とか言うな」

「ご、ごめんなさい」





めちゃくちゃ嫌そうな顔をされたので直ぐに謝った。





「…まるで俺が掟を作ったように言うんじゃねえよ」

「違うんですか?」

「…当たり前だろ。コイツ等が俺を敬うのはコイツ等の勝手だ。態々上下関係を示したりしねえ」

「い、良い番長さんですね!」

「…」





“皆仲良し!”って言うテイストなのかな?



番長なのに偉そうにしない蜂須賀君には好感を抱く。



しかし、褒めたつもりだったのにまたもや嫌そうに顔を顰められた。