ショコラノアール~運命の恋~

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「へえっ、ヤダ、そんなことってあるんですね。」

きゃあきゃあっ

と、はしゃぐ彼女に、

すっかりホールドアップだ。


「はあ、まあ……」


「ねえ、もしその彼女が見つかったら、

 告白するの?

 付き合うの?」


「……実際、

 もう随分前の話だし、

 彼女に好きな人とかいるかもしれないし、

 それに顔も分からない。

 無理だってわかってる。

 だけど、

 何故かあきらめきれない俺がいるんだ

 運命だって思いたいんだ」


「へえっ、へえっ


 なんかいい。


キュンとしちゃった。


 見つかるといいね

 ああっ

 なんか自分のことみたいにドキドキしちゃう。


 きっと、きっと会ってね

 運命の赤い糸絶対繋がってる。」


彼女はぴょんぴょん跳ねながら、

俺の手を握る。



「応援する!」