足元でなるスマフォがいきなりなり始める。
恐る恐る手に取ると女の人の声だった。
「そこにいるんでしょ泥棒猫。
出てきなさいよ。殺してあげるから!」
「だ誰ですか?」
「煩いわね!出てきなさいったらっ」
キイキイとヒステリックに響く電話からの声
耳がキーンとして
頭の中から何かを引き出しながら
ザワザワと雑踏の様な音がするする。
昔の母のどなり声
中学校の時いじめに会った時の笑い声
知らない人の笑い声
お姉ちゃんの叫び声
「ヤダ、やめて。」
スマホえを手放し耳を閉じて座りこむ
ダメ……
過呼吸になるのはいや、
もう誰にも迷惑かけたくない。
口を閉じて呼吸をするのはやめる。
息苦しさも、
何もかも飲みこんでしまおう。
細く息を吐く小さく鼻から吸う。
大丈夫。
もう昔の私じゃあない。
階段を上がってくる足音。
「しのちゃん!」
那珂井さんの声に反応しようと立ち上がって痛みで悲鳴を上げる。
床に散らばった破片を踏んでしまったのだ。



