ショコラノアール~運命の恋~

もうくたくただった。

階段を上がる足も重い。


部屋が職場の近くというのは本当にありがたい。

本当に寝に帰るだけの毎日女としてどうなんだと言う話もあるけども、

でも、部屋に帰ればきっと。


身体は重いが心は少しうきうきする。


携帯は部屋に置いてある。


職場には持っていかない。


重要な用ならお店の電話で連絡して貰えばいいから、

気にならないように部屋に置いておくのが私の中のルールだ。


初めはなんか忘れ物をしたようで落ち着かなかったけど、

慣れればなんて言うことは無い。


真っ暗の部屋で着信を知らせる点滅シグナル。


「ふふっなお君だあ」


走り寄って、(って言っても4~5歩で行きつく程度の狭い部屋ですけど)

メールを開くと、

なお君と、定期便メールが、

ちょっと躊躇したけれど、なお君のメールを開く。


今は陽君より直君のメールの方を優先させたいから。


だって彼女だから……えへ。



だけど、

私はもっと気がつけばよかったんだ、

ずっと来ていた定期メールがここ暫く来てなかったことに。


なぜなかったのかそれを知ろうとしなかった上、

久しぶりに来た陽君のメールを読まなかったことが、


とんでもない事態になるなんてこの時は全く思わなかった。