「しのちゃん?」
「え?」
「何思い出し笑い?いいことあったの?」
「あ、えへへっまあ、そんなとこです」
「どっちの子?運送屋さん?イケメン?」
「やだ、もう那珂井さんたら二股みたいじゃないですか。
その、なお君です」
「ええ?なんの話?」
「しのちゃんが長いトンネルから抜けて幸せをみつけたって話よね?」
「ええっ?じゃあ同棲してたあのイケメンの子が戻ってきたの?」
「違いますからって、もう、那珂井さんたらどこまでみんなに適当に話しちゃってんですか」
「私はずっと、好きな人は一人なんです」
「元彼かそっか、残念、悪くないって思ったんだけどな。
あのイケメンもったいないね」
「ただの幼馴染だし、そりゃあ、大切な友達だけど」
相変わらず続いている安否確認の様なメール。
陽君は諦めてないって言ってるけど、
私はやっぱりそういう風に考えられなかった。
なお君と再会してますます確信した。
陽君と恋愛はできないってこと。
ぴぴぴppppp
タイマーがなりマドレーヌの焼き上がり時間を告げた。



