ショコラノアール~運命の恋~

私はただの過呼吸だったので、

早々に病院を追い出された。

「保険証あってよかったね」

「あ、うん」


会計を済ませた私のもとにやってきたなお君、


人の気も知らないで全くって思ったけど、


私のもとに駆け付けて、

お店にも連絡入れてくれて、

甲斐甲斐しく彼氏として私の世話を見ようとしてくれてて、

文句なんて言えない雰囲気だ。

大体私の誤解だったし。


だけど、


「私、こうやって時々発作みたいに過呼吸になったりするよ」

「そうなんだってね」

「だから面倒でしょ?」

「え?」

「めんどくさい女で嫌いになった?」

「なんで?関係ないよそんなの。

 でも、

 これって精神的なものが理由なことが多いって聞いてる。

 なんか理由があるの?」

「う……」

あなたが南条さんと浮気してると誤解したからなんて言えない。

それに、話すならずっと前にことから話さないと意味がない。


「……無理じゃなくていいから、

 話せるときに話して?」

「うん」


いつか話せたらいいな。

そう思いながらなお君に手をからめた。