ショコラノアール~運命の恋~

やりきった感があって、

気分がいい、う~んと伸びて、

階段を下りる。

居間に降りると、パパがごろんと横になりながら新聞を読んでいた。

「あ……パパ」

「お?」

ばさりと新聞を下ろして私を見る。

「話聞いたぞ?陽君のこと、お前はいいのか?」

「え?」

「陽君は相変わらずやんちゃやってるな。

 親父さんそっくりだな」


「田部のおじさんたちってどこに越したんだっけ?」


「なんでも長野の奥さんの実家って言ったな。

 脱サラしてリンゴ農家するって言ってたけど、

 家も疎遠になってたから、詳しいことはちょっとわからないがな

 吾郎のとこの菜々さんなら何か知ってるかもね」


「菜々おばさん、苦手」


「パパもだ」

私たちは顔を見合わせて笑った。

ママが突然出て行って、

近所の人たちとは何となく疎遠になった我が家。


仕事ばっかりのパパにとって、

近所の付き合いは特に必要ないものだったし、

お姉ちゃんがなんだかんだ切り盛りしてたから、

殆ど、私とパパは付き合いを任せきってた。


随分嫌な思いもしたらしいけど、



菜々おばさんは比較的ゴロちゃんのことで付き合わなくてならないのだけど、

お姉ちゃんとゴロちゃんが結婚する時すごく反対されて、

私たちはすっかり辟易してしまった。


お姉ちゃんも、さすがにお姑さんだけど、苦手らしくて、

あまりゴロちゃんの実家には顔だしてないみたいだしね。