キスをした後逃げ出した私たちは屋上で2人並んで座っていた。






「ほんと夢みたい。」





「まだ言ってんのかよ。」





呆れた声が返ってくる。





「だって思いが叶うなんて思ってなかったもん。」






あんだけ、嫌われていたのに。





「なんでだろうな。最初はうるせーなって思った。でも、お前の笑顔がかわいいって思うようになって、お前が男と話すだけで相手殴ろうかと思った。」






嬉しすぎてまた涙が溢れて止まらない。






「そんなに泣くな。」






「だって止まんない。」