「傷付けたら張ったり倒す」

「舐めんな」





結局、俺が運転すると譲らない和哉に折れて助手席に座る私。


愛車の助手席に座るなんて滅多にない。


運転は嫌いではないから出来る限り自分で運転してるし、遠出をする場合も休憩ナシでどんどん飛ばすタイプ。





「ふぅ」





窓を開けて風を浴びる。


式場の中は暑く殆どテラスに居た私でさえも火照ってたくらい。





「そう言えば和哉は呑んでないの?」

「俺を誰だと思ってやがる。呑んでたら運転させろなんて言わねぇよ」





だよね〜


私も聞いてから気付いた。


和哉は絶対に飲酒運転をしないって事。


まあ、仕事上しちゃいけないってのもあるけど性格上絶対にしないタイプ。