そっさに


「海って広いね!歌って見ようよ!」


と、誘った。


「いい、よ。しゃーねぇーな!」


と、彼が笑った。


そんな些細なことが、胸がときめくほど嬉しい。



私の胸は、佑真と歌っている歌のように、高くなったり、低くなったり、ゆらゆらと揺れながら彼の声と合わせて………


揺らめいていた。