矢野が応急処置を始めて直ぐに救急車がきた。


 ケガの具合や状態の確認の為、応急処置をした矢野が付き添い人として救急車に乗り、アイツは病院に運ばれていった。

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 それから2週間が経った。


 デートで行きたい所が決まったらメールすると話していたが、矢野から連絡が来ることはなかった。


 ザクッ!!


「……ムカつく」


 昼定食の豚カツを箸で突き刺す。


「え?なに?俺?」


 向かいに座ってうどんを食べていた赤崎がビクッと驚く。


「ちがう。矢野さんだよ矢野さん。」


 不機嫌な口調で言うと、刺した豚カツを口に運ぶ。


「なんだよ。何かあったのか?」


「自分から会う約束しといて連絡してこないんだよ」