いつものお気に入りの席につく。 テーブルには、トーストと横にプチトマトとスクランブルエッグが添えられているお皿が二つ。 いおりと私の分。 「うわっトマト…」 トマトは世界で二番目くらいに嫌い。 大嫌いなトマトをぐさっとフォークで刺し、「んっ」と、いおりの口元に伸ばす。いつもの「食べて」の合図。