そこには、いつもどおり、履き慣れた上靴がある。 いつもと違うのは、そこに黒い太ペンでぐしゃぐしゃと落書きがされてあったこと。 え?これって…いじめ? な、なんで?? なんか悪いことしたっけ… 「どうしたんだ?」 呆然と立ち尽くしていた私に上靴に履き替えたいおりが声をかけてきた。