いおりが上から急いだ様子もなくおりてくる。 「やばくない?いつもより三分も出るの遅いよ?」 「あぁ…ごめん。」 全く焦る様子もなく靴を履く。 電車通学なので、家を出る時間が遅れるとやばい。 家から駅はそんなに遠くなく、歩いて十分ほど いおりが履けたのを確認次第、猛ダッシュで家を飛び出す。 「いってきまーす!」 「きおつけてね」