三人とも声の主の方を向く。
「先輩…やっと見つけた…」
奏?!あんたなんでいるのよ!!体育館に行ったんじゃないの! ?
「先輩この部活の用紙出そうと思って…ずっと探してたんです。」
走ってきたみたいで息が切れている。
「あ…わざわざありがとう。」
先輩も真矢さんも驚いた表情をしている。
「なんか、お取り込み中すみません。お邪魔しましたー」
奏が先輩にお辞儀をしながら言った。
すると振り返って私の方をじっと見てきた。
な、何?
私は少したじろく。
そしていつもの冷めた表情で、
「おまえ、次体育だぞ。こんなとこで何してんだか知らないけど、早く行けよ。」
「う、うん。」
奏は、私をもう一度じっと見てから小さく舌打ちをして体育館の方へ向かっていった。
なんだったんだろうアイツ。
でも、おかげで…
「私、体育なんで。すみませんでしたぁっ!!!」
と言って二人の前から消えることができた。

