泣く心【本編】

チームは俺と奏、健吾と夏目、そして湊川だ



相手は彼方と舞、虎春と傑、そして光樹




健「おいおい、これ不公平じゃんか?女二人もいるし」



虎「まぁまぁ、ゲームなんだから楽しもうよ!」



そう言って始まったビーチバレー


意気込んで始めたが、正直気分が乗ってこない


相変わらず暑いままだし

夏休みの海だからか俺たち以外にも人はいる


なるべく人の少ないところを選んで遊んでいたのだが

ビーチバレーをしているからかギャラリーが増えたような気がする





虎「虎春アターック!」


健「うぉ!」



虎春の鋭いアタックが見事に決まる




女「ねぇー、あの人たちカッコ良くない?」


女「ビーチバレーしてるよ!楽しそう!」



徐々に増えていく俺の嫌いな甲高い声




健「ちょー湊川ちゃん!今のは取ってよ!」



健吾はその声でさらに気合いが入っている


虎「どんどん、行くよー!」



健「負けるかっ!」



麗「きゃー!健吾!慎二!がんばれー」



健「他人まかせかよっ!」



慎「………」



あー…暑い…
明らかに今劣勢だし、ギャラリーがウゼェし

でも、このまま負けるのはムカつくな…


慎「奏、サクッと終わらせるぞ」


さほど動いてなかった奏に声をかけると、素直にうなづきスイッチが入ったかのように機敏に動く


虎「さ…さすが、奏ちゃん…手強すぎる」

奏はスイッチが入ると凄い
普段は喧嘩でも、積極的に参加するタイプではなく、情報収集を中心とするやつだが、実際はこの俺と同じくらい強かったりする

奏を本気にさせたら、俺以外誰にも止められないだろう


虎春たちは攻めの一方から守りの一方になってしまった


楽しんでるところ悪いが、早めに終わらせてもらう


健「どーだ!さっきまでの威勢はどうした?」