泣く心【本編】

類「…冗談ですよ」


虎「…へ?…あー、そうなの?」



驚いた…

湊川でも冗談とか言うんだな…



慎「なら何でだよ」


俺がもう一度問い直すと
少しの間が空く


…なんだよ?

答えずらいことなのか?




類「…まぁ、泳げないからです」



慎「…え?」



類「私が泳げないことを知ったとしても、水着を着ていれば泳げと言われるでしょう?…だからです」



慎「ふーん…」


まぁ…理にかなってはいるな

本音…か?



虎「…まぁ、どうでもいいけど早く行こうよ〜」


虎春は早くとせかす

虎春は虎春なりに湊川のことを考えているようだ



ここにずっといても、絆は生まれない

田原が言っていた結束力も湊川と皆のことを言っていたようだし


今はいい感じに皆が楽しめている


湊川と皆が打ち解けるのは今が良いだろう


慎「よし!行くか!」


俺は立ち上がり、湊川に目線を向ける


類「…はい」


湊川の口の端が微かに上がっている気がした