泣く心【本編】

…湊川遅ぇな


もうあれから10分ほど経ったが湊川はまだいない



真駆のメンバーは皆、個人個人楽しそうに遊んでいる



…探しに行くか



恭先にアドバイスを貰ったあの日から、湊川とは適度な距離を保ち


真駆のメンバーも気にかけるように心がけてきたが


やっぱり気になってしまう




そもそも湊川を真駆に入れたのは俺だ



その分、その責任を取るのも俺なんだ




湊川と最初に会った時から感じていた

このほっとけない気持ちはいつになっても変わらない



慎「湊川ー」


皆とは結構離れた場所までやって来た

流石にここにはいないか?



類「あ……はい」


慎「何やってんだ、お前」



湊川は岩陰にいた

なんでこんなとこにいるんだ?



類「あ…ちょっと出て行きづらくて…」


慎「…なら行くぞ」


類「あ、でもまだいいです」


慎「なんだよ」



出て行くタイミングなら俺がいれば大丈夫だろ?




類「あの…私、泳げないし、騒がしいのも苦手なので、せっかく皆さん楽しんでるのに…雰囲気を悪くしてしまうのでは…と」


慎「は?」


類「私は皆さんが遊び終えたころに行きますので」