恐る恐る行った
あの子の家は綺麗で、

いい香りがした。


「いままでごめんね?」

耳を疑った。

謝られてる。


この子は小柄で、やさしくて、涙もろい可愛い子だ。


ただ。自分の意見を主張しにくい。
そんな性格の子だ。
だから、いままで話しかけられなかった。

と打ち明けてくれた。





「本当はね。うち主犯格のことあんまり好きじゃないの。いじめといてこんなこと言えないけど。うちは、あなたのこと
ずっといじめたくなかった。ごめん。」




いいこ。
本当にありがとう。



それからその子はいじめを止めてくれて。

私のそばに居てくれた。


ありがとう。