「涼太!?」
涼太さんがここに来るのは圭介も知らなかったのか、驚いてわたしから少し離れた。
「圭介も変わったな。あんなに昔は仕事しか頭になかったのに」
涼太さんの言い方は、やっぱりトゲを感じて、笑顔がどこか引きつっているのも、わたしには悪印象だ。
それがなければ、本当カッコイイ人なのに。
「お陰さまで、オレも成長しました。ところで涼太、お前何でここにいるんだ?」
「圭介に会いに来たんだよ。花井旅館の御曹司と揉めたか?先方が担当を外せって、こっちに連絡を入れてきたんだよ」
「は?」
状況を飲み込めない圭介は、険しい表情を浮かべている。
まさか、聖也がそんなことを?
何で、わざわざ親会社に連絡なんて入れるのよ。
「現場担当のヒナちゃんと、責任者のお前を外せって言ってきたよ」

