弱い部分にずかずかと踏み込んできて、白馬に乗った王子様のように道を踏み外した私を引っ張って。
私のわがままに付き合わせたり。
正反対だったから喧嘩が絶えない日常だった。
嫌味を沢山いって傷つけていた方が多かったけど、私はそんな日常も悪くなかった。

「…………ごめんなさい」


小さな声でずっと言いたかったことを口にした。