後ろからそっと手が回されて後ろから抱きしめられた。
「っ――!」
予想外の出来事に私は驚いた。
「……離して」
小さな声で拒絶を示しても一向に彼は離す気を見せることはない。
顔を見られたくなくて離れる手段がうまく思いつかない。
せめてもの反抗でもう一度声を出した。
「離れてよ!」