「翔太!見つけた!!」
「えっ…桃、何?」
俺の前に立つと桃は真剣な顔で、

「ちょっと話しがある。」

と言って引っ張り出された。

体育館の裏に着くとようやく手を離してくれて解放された。
「何だよー。急に?」

「山本さんが翔太を追い出した理由が他にも思い当たると思って連れてきたの。」

「絶対山本さん俺の事嫌いってかルール破った俺が悪いし…。」

「それはそうだけど…まぁ話し聞いて。」

石段に座り桃は淡々と話し始めた。