彼女達が言っているのは、十中八九“あの出来事”のことで。
胸の中が、ムカついてきてしょうがない。
…部外者のくせに。
なにも、知らないくせに。
自分たちの事を棚に上げて、こんな時だけ善人ぶるなんて、どれだけずる賢く生きれば気がすむんだろう。
募るイライラに、我慢ならずギャル三人を睨めば、私と目があった瞬間三人は慌てて私から視線をそらした。
もちろん、三人は私にビビってるとかそういうのじゃない。
私と目を合わせちゃ駄目って言うのがこの学校の暗黙のルールだからだ。
──正確に言うと、私はこの学校ではいない存在にするっていうルール。
これもいつの間にか出来上がっていた、暗黙のルールだけど。



