「──なんで、日向が?」
やっと声に出して呟いた金髪に、パソコンの椅子に座ってた黒髪とそれを覗き込んでた栗色の髪の男が振り返った。
「おまえいたのかよ!あービビらせんなっつーの」
「いつもは無駄に存在感あるのに、今日はなんか変だな」
心配そうに眉をハの字にした茶髪も、目に入らないと言うように金髪は画面を食い入るように見つめつづける。
「なぁ、これ調べさせたのだれだ?」
「え?俺だけど」
「…こいつと、知り合いなのかよ?」
「前、バーであってね。ワケありっぽかったから知りたくて」
「……んなの調べてんじゃねーよ」
金髪はイラつきを隠せないと言うように、茶髪を睨んだ。
「─────あ」
でもそれはパソコンの前にいた、黒髪の男の一言によって全て吹き飛んだ。
「この子、青嵐の元姫だ」
「え?」
「あ?」
「「なんだって?」」



